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問題点は運営と企画担当者が2、3年ごとに代ってしまうので中長期的な構想を立てることが出来ない。文化芸術資源を活用して行くプロデューサー的立場の人がいない。そのために近隣と類似のイベントの真似をしたがるのです。
その一方、郷土芸能が地域社会に果たす役割はますます大切になって来ています。郷土芸能を芸術文化活動として支える為の情報・財源・企画はもとよりアート・マネジメントに精通した人材確保・育成が欠かせない要件となっています。
21世紀に向けて、郷土芸能や祭りは大変難しい課題を沢山抱えています。後継者育成、芸態の変化、財政資金、用具の修復、芸能の継続、今後の課題で保存すべきものか、変化するものかなどです。伝統的な祭りや民俗芸能は極めて公的な性格が強く、しかも破壊されやすく消滅しやすい特性を持っているので、公的な資金を投じて行う必要があり、これは役所の良い意味の規制(芸態、衣装、道具の保持)と思われます。21世紀にはこうした問題を今の内に解決していなければならない緊急的な課題を、どう取り組むかが問われています。
かつて日本は経済開発と観光開発による自然破壊を繰り返しておりました。祖先から伝えられて来た歴史と無形の民族文化遺産が、一瞬の内に変質を余儀なくされる一方、破壊により失われたものもあります。自然環境とともに文化遺産も破壊されやすい性質を持っています。伝統芸能のしぐさや振りは、昔の生活、その国の人の体型に合ったもので、100年単位で作られて来たものです。しかも民俗指定のものは再生産できないものもあります。
民俗芸能とは、世界の諸民族の芸能文化の名称です。「民俗芸能」は日本の農山漁村において、無意識的に伝えられた諸習慣の中に、生きた形で今日に継承されている芸能文化の名称です。
祭りと共にある芸能文化の名称を、民俗芸能といいますが、これらも世の中の変化と共に、祭りの中の行事の部分と芸能の部分が切り離されてしまいました。芸能価値の高い伝統芸能の大半は、郷土芸能が芸術に昇華したものであり、それが舞台芸術として発展、公立文化施設になくてはならない芸術になりました。
一方では従来型の祭りは、文化財として資料収集、研究調査等学問の対象として保存、育成して後の世代に伝えることを使命としています。しかし過疎の流れにより祭りそのものが消滅するか形態の変化の危機に見舞われています。
伝統芸能も温存しているだけでは、活力を失います。古くから伝承されている祭りや行事そして郷土芸能を、きちんとした骨格を持った構成と演出、VTR等、見せる方向すなわち演出が内容を面白くし、しかもわかりやすくする努力が必要。そして片方では新しいもの、異種なものとのぶつかり合いによってお互いが刺激されるリフレッシュさ
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